「からくり競馬大会」のストーリー

貧乏な馬車屋の親爺ハバード・ビッグルウェイドは英国エプソンダウンスのスウィーブ・ステーク競馬で一等が当たってたちまち成り金と成る。ハバートは感心な男で、タクシーの出現であごが干上がった馬車連中を救済する目的で一頭の騎兵馬を駿場セイパーであると騙されて買い込み、大金儲けをせんと姪のパットを伴い渡米する。彼に馬を売ったブローカーはアメリカにいる彼の仲間にハバートの残りの所持金を巻き上げるように打電する。姪のパットはふとしたことから自動車運転手スタン・ラッセルと懇ろとなる。一方ハバートは西も東も判らぬ大都会で例のギャングの美人局に引っ掛かって無一文になってしまう。こうなると彼の唯一の希望は駄馬と知らずに大切に持っているセイパーだけである。彼はダービーにセイパーを出場せしめようとするが、そこへ突如現れたのがその真物のセイパーの持ち主ボイシディクスター卿で、この事実をパットとスタンから聞いてハバートとにせのセイパーをいずれかへ隠し、競馬の当日真物のセイパーを出場させようとする。欲の皮の突っ張ったキャング一味は、反対の馬にハバートから巻き上げた金の全部を賭、真物のセイパー出場と知るや競馬の直前に是を売ってしまう。一方ハバートは偽セイパーに鞭を当て急ぎ競馬場に駆けつけ危うい所でスタートラインに飛び込む。競馬は開始され、最初は一番後ろであったセイパーはハバートの吹き鳴らす突撃ラッパの音を聞き、突如騎兵馬の本領を発揮し、やにわに勢を得、ついに一着の栄冠を獲得しついに失われた財はハバートに戻り一行は弱者救済基金を得て英国に帰ったのである。

今日は映画何の日?

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