「恐怖街」のストーリー

ビル・ポイドはニューヨークの暗黒街に巣喰う強盗団の首魁だったがある日仲間のハーディーという男に裏切られて逮捕され15年の懲役に処せられる。彼の悪事に就いては何事も知らぬ妻子をチャックという忠実な乾分に託して入国したビルは刑期を了えて15年後娑婆へ出るが、その時には妻や娘の消息は不明だった。復讐に燃ゆるビルはハーディーが住むシカゴへ赴いた。ハーディーは不正の富を貯えてナイトクラブを経営し酒の密輸入と密売を常習としシカゴの暗黒街でも勢力があった。ビルはハーディーと反目している悪漢団の親分ミラーの許に身を寄せ復讐の機を狙った。ハーディーの酒場のオーケストラの指揮者たるジャック・ローリングは踊子のドリス・リーと恋仲だったが、彼女のことからハーディーを射殺して了った。ジャックは殺人犯人として逮捕されたが探偵タナーは真犯人は他にあると考えジャックの恋人ドリスを彼が怪しいと睨んでいたミラーやビルの巣窟たる酒場へ踊り子として勤めさせた。ドリスは間もなく真相を看破して探偵タナーに告げに出掛けた。それを尾行したチャックは図らずもドリスが15年前行方不明となったビルの娘であることを知った。そしてビルとミラーとが密告者たるドリスに恐ろしい刑罰を加えようとしている時チャックは駆込んでビルにドリスの素性を告げた。そこでドリスを助けようとしてビルはミラーと相談を始め、ミラーを仆したが自らも重傷を受けた。息を引取る前にビルはタナー探偵に犯行を自白し、またチャックには娘に自分が父であることを決して明かすなと頼んだ。青天白日の身となったジャックはドリスと結婚し楽しい家庭を作った。

今日は映画何の日?

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