「魚雷特急」のストーリー

第2次世界大戦が始まった1939年。フランス政府の情報部員チャールズ(アンソニー・フランシオサ)は、ドイツの情報を得るために、工作を始めた。彼の愛人で情報部員でもあるデニス(アンジャネット・カマー)をドイツのフリードリッヒ男爵の情婦にさせた。だが男爵は彼女と結婚し、ドイツに帰った。そして4年の歳月が流れた。ロンドンで開かれた連合軍の最高軍事会議では、最近現れたドイツ軍の新型の魚雷のため船舶の損失が激増していることが問題になり、チャールズが、製作工場破壊の命を受けた。そしてその製作工場はキール軍港にあることが判明。チャールズは、逃亡労働者に身をやつし、わざと敵軍に捕えられて、軍需工場に送られた。だが意外にも、この工場の守衛ラジスロフがフランスのスパイであることが分かった。チャールズは彼の協力を得て着々と工作を始めた。魚雷に最後の爆薬をこめる組立工場もつきとめた。そしてデニスとも、しばしば会い、情報交換を行った。連合軍の魚雷工場爆撃が始まった。チャールズはラジスロフの犠牲で無事脱出でき、ついで桟橋に駆けつけ、2人の仲間とともに魚雷を積み込んだはしけを曳き舟でひいて海に出ようとする。このとき、連合軍の弾が工場に命中して大爆発を起こし、その衝撃で魚雷が海に落ちた。この騒ぎでゲシュタポが動き出した。だが仲間の1人が犠牲になって魚雷とともに、海底深く溺れ沈んでいった。生き残ったチャールズではあったが、どうしても魚雷を1個手に入れなければならない。そしてそれには地下運動者の協力を得て、魚雷を輸送する列車を襲う方法しかなかった。30人の地下運動者の協力で万事順調に進み、魚雷は無事、飛行機に積み込まれた。飛行機に乗りり込んだチャールズはデニスも誘ったが、彼女は、今は愛するようになったドイツ人の夫フリードリッヒ男爵のもとに残るといった。チャールズの眼に初めて涙が光った。

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