「大怪獣バラン」のストーリー

北上川の上流、高山地帯の僻地で、めずらしい種類の蝶が採集された。杉本生物研究所の杉本博士は、新庄、河田両所員を現地に派遣、実態調査を命じた。二人は原始林の奥深く入り、地図にもない湖を発見、そこで蝶を採集したが、その時、巨大な怪獣が襲いかかり、彼らは無惨な最後をとげた。地元民は神の怒りだと怖れおののいた。杉本博士の助手、魚崎、兄の死因をさぐろうとする新庄由利子、カメラマン堀口の三人はこの謎をとくべく現地へ向い、例の湖で大怪獣に出会った。バラノポーダ・バランだ!三人は必死に逃げた。バランは集落を蹂躙し、再び湖水へ姿を消した。バランの大都会侵入を阻止するため、学界、防衛庁を中心に緊急会議が開かれ、現地駐屯部隊が一せい攻撃を開始したが、バランはびくともしない。杉本博士は照明弾を打ち上げ、バランを山頂に誘導したが、その時山火事が起り、火に追われたバランは悪魔のような羽をひろげ、空のかなたに飛び去った。このニュースは全世界にひろがり、政府はあらゆる対策をねった結果、強力な火砲のみがバランを撃退出来るとの結論を得た。だがなまじの攻撃はバランを刺戟するのみ。銚子沖、野鳥崎沖に出没しはじめたバランは、海上自衛隊の攻撃を苦もなく撃退し、ついに東京湾内に侵入、羽田空港に上陸、空港ビルや旅客機をたたきつぶすなど猛威をふるった。これを見た杉本博士は時限装置をつけた特殊火薬をパラシュートにつけ、ヘリコプターから投下し、バランに呑みこませた。空港を蹂躙した勢でさらに前進しようとしたバランは、これによってついに内部爆発をおこして海中に落下、まもなく大爆発の水柱とともにその巨体は水中に没し去った。バランは永遠の謎を秘めてその生命を絶ったのである。

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