「駆逐艦ベッドフォード作戦」のストーリー

駆逐艦ベッドフォード号に2人の男が乗艦した。特派記者マンスフォード(シドニー・ポワチエ)とポッター海軍軍医少尉(マーティン・バルサム)である。艦長フィンランダー海軍大佐(リチャード・ウィドマーク)の冷い容貌には、自説を曲げない強固さと、何ものをも恐れぬ気迫、完全を要求する厳しさが刻まれていた。ベッドフォードの任務は、NATOの防衛の一翼をにない、アメリカの外国防衛ラインへ侵入を試みるソ連潜水艦をキャッチするために、グリーンランド海峡を定期的にパトロールしているのだった。ベッドフォードには第二次大戦で勇名をはせたドイツ潜水艦Uボートの司令官シュレプケが乗っていた。その頃、海上に廃棄されていた塵芥を分析していた化学室から報告があり、ソ連潜水艦が近くにいることがわかった。全員配置が命令され、戦闘準備は完了した。フィンランダーは艦隊司令部に急報し、指示をあおいだ。その時、潜水艦が潜水を開始し潜水は30時間が限度だ。司令部から「最高決定のないままいかなる行動をも禁じる。待て」とテレタイプが入った。30時間がやってきて過ぎていった。フィンランダーは司令部の命令を秘し、潜水艦に直接警告を発した。その時、前方の水面を割って潜望鏡が現われた。フィンランダーは潜望鏡の上を乗り越せと命令した。潜望鏡がベッドフォードの衝角の下で砕けた。神経を完全にやられたシュレプケに、フィンランダーが激しくいい放った。「もし敵が一発射ったら、こちらも一発お見舞する」と。その時、ミサイル発射装置の前に待機していたラルストンは、艦長の最後の言葉だけを耳にし、訓練を受けた通り、自動的にボタンを押した。すさまじい爆発、次の瞬間、魚雷が4本、ベッドフォードに向かって直進してきた。ミサイルが波を打ったと同時にソ連の潜水艦は魚雷を放ったのだ。万事休す。「もう何もできない、あれは核魚雷だ」とフィンランダーは絶望的に言うのだった。

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