「悪魔島脱出」のストーリー

国際間諜スティーヴ・ハーリントンは年下の共同者ダリオと謀って、フランス政府から軍機を盗もうとした。計画は当局の知るところとなり、ダリオは逃亡したがスティーヴは捕らわれの身となり、デヴィルス・アイランド(悪魔島)に20年の流刑を宣告された。スティーヴの娘ジョアナは悪魔島近くの町に居を構えて、父の逃亡を待っていた。一方ダリオはジョアナと謀ってスティーヴを脱獄させるため、自ら悪魔島の監守となり機会を狙っていた。スティーヴは同内のフランス人アンドレにダリオの反対を押し切って、共に脱獄する事をすすめた。脱走の用意は出来た。3人は密林を逃走中、スティーヴは追跡する弾丸に当たって倒れ、ダリオはアンドレにジョアナの住居で落ち合うように告げ、別れ別れに逃走した。アンドレがまずジョアナの許へ着いた。父の死を知った悲しさと、アンドレに対する好意がいつしか恋心に変わっていった。しかしダリオがジョアナを愛していることを知るアンドレは、彼を裏切りたくないため、ジョアナを受け入れなかった。やがてダリオも無事帰って来た。3人は安全な地を求めて船出する事になった。ダリオはその船の船長に、アンドレの無罪が決定したのを聞いた。彼はこの知らせを告げるため、アンドレとジョアナを探しているうち、2人が抱擁しているのを見てしまった。アンドレが自分を裏切ったと誤解して怒ったダリオはアンドレを連れて上陸し、彼を1人密林中に置き去りにした。彼の姿が見えないのを知ったジョアナは、自分たちが愛し合いながらダリオのために愛を殺していたことを告げた。2人の心を知ったダリオは再び島に取って返し、アンドレを探してジョアナを彼の手に託し、自らは官憲に引かれて牢獄へ行くのであった。