「ソクラテス」のストーリー

大阪・通天閣界隈に残る遊郭の一部屋に住みついている大男・菊地竹雄は、父親がギリシャ人の神父だったというだけでミドルネームを“ソクラテス”と名乗る、フリーのヤクザ者だ。乱暴者だが人情にもろく、泣きつかれると大抵のトラブルに首を突っ込んでは体を張る性分のソクラテスは、五目並べ仲間で医者の玄先生や、その娘で看護婦でもある里夏の手伝いなどをしながら生活している。ある日、白タクの運転手・ヤマちゃんが、ソクラテスのもとに、手形詐欺にあった印刷屋の社長を連れてきた。手形も不渡りも何のことだかわからないソクラテスは、始めは面倒臭そうなので断っていたが、結局泣き落としにあって、手形を取り戻すために黒松組に乗り込むことになる。手形は黒松組系で表向きは金融業を営んでいるが裏でシャブの売買をしている立花の手に渡っており、ソクラテスは黒松組若頭・前園と一緒に手形を取り戻しに行って、大暴れをして帰ってきた。ソクラテスの男っぷりに惚れこんだ黒松組の組長は、娘の咲子と結婚させてソクラテスに跡目を継いでもらおうと考える。一方、立花はひそかに黒松組長を亡きものにして組を乗っ取ろうと計画していた。そんなころ、ソクラテスを“クソのおっちゃん”と呼んで慕っている居候先の娘・チエとその友達の良子が、テレクラ遊びをきっかけに立花たちに連れ込まれ、シャブ浸けにされそうになった。立花のあくどい手口に堪忍袋の緒が切れたソクラテスは、激闘の末に立花たちを倒し、良子とチエを無事に救出する。こうして通天閣界隈には、再び平和な日々が取り戻された。

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