「剣豪ダルタニアン」のストーリー

17世紀のフランス――国王の死後、幼い王子を亡き者にし王女ヘンリエッテ姫と結婚することで天下を奪おうと謀るラヴァル公(ロバート・ダグラス)に拮抗するため、王妃(グラディス・クーパー)はかつての義臣四銃士を召集したが、彼らは老い、あるいは没していた。しかしダルタニアン(コーネル・ワイルド)、アラミス、ボルトスは息子、アトスは娘のクレア(モーリン・オハラ)が替わりに召に応じ、ラヴァルの私兵たちの警戒を冒して宮廷にたどり着いた。病床の王妃の命で彼らは散策中の王女の馬車を奪い、王女を信頼すべき親戚スペイン王の元へ送り届けようとするが、侍女クローディンの内通のため、四銃士はとらわれ、王女も奪還される。四銃士の助命の代償として、王妃はやむなく王女とラヴァル公との結婚を承諾するが、婚儀の席にはクレアが自ら身替わりに立ち、その間に残りの3人は王女を守ってスペイン国境へ旅立った。たまたま王妃は病死し、内通によって要所を固めた敵を破りながら幼い王子のかくまわれるモナストリ僧院に到着した時は、そこもまた、敵の手中にあった。再び王女を奪われた彼らは、意を決し、四散したかつての銃士団の息子たちを糾合してラヴァルの本営を攻撃した。ラヴァルとダルタニアンとの一騎討ちの結果、勝は味方に帰し、立ち帰る平和と共に、ダルタニアンとクレアは晴れて結ばれるのだった。