「ときめきメモリアル」のストーリー

瀬戸内海に面したとある町に暮らす冴えない高校生・明彦は、夏休みを目前に控えたある日、学園の4大美少女として知られる小麦・波絵・夏海・美潮が、夏の間、幼なじみの浩介と一緒に海の家でアルバイトをするということを知る。恋愛感情というより彼女たちに近づきたいという一心で、高校生活最後の夏の思い出を作ろうとした明彦は、海の家を経営するリゾートホテルの柏木を口説いてアルバイトの仕事にもぐり込んだ。だが、毎年決まったメンバーでバイトをしている彼女たちの態度は冷たく、みんなにとけ込もうと奮闘する明彦も失敗を繰り返す。準備期間を経て、海の家“MANBOW CAFE”はオープンし、明彦は毎日楽しく働いている4人が、それぞれに恋や卒業後の進路のことで悩んでいるのを知った。そして、彼女たちには海で死んだタケシというもうひとりの仲間がいて、夏のバイトで貯めたお金で車を買って全員で旅行する計画を立てていたこともわかる。5人の絆の深さを知った明彦は、どうして自分が彼女たちに近づいたかを正直に話した。明彦と彼女たちの心は少しずつ少しずつ近づいていく。夏休みも後半にさしかかったころ、海の家を台風が襲った。次第に強くなる嵐の中、“MANBOW CAFE”が吹き飛ばされそうになる。あきらめのムードがみんなを包んだが、ひとりゲキを飛ばす明彦に勇気づけられて、ほかの5人も必死に店を守りぬいた。夏休み最後の日、バイト代を受け取った小麦たちはそれを旅行の資金にあて、明彦もみんなに同意する。やがて春になり、卒業式の日、明彦は伝説の樹と呼ばれる校庭の大木の下で、小麦たち4人から「みんな君のこと大好きだよ」と声をかけられた。晴れて仲間のひとりとなった明彦は、6人で卒業旅行へと繰り出す。