「猫の息子」のストーリー

元刑事で開店休業中の私立探偵・仁賀丈太は、通称“猫”と呼ばれている。彼の息子・タケは父親の借金のカタに、ララが経営するオカマバーでバーテンをさせられていた。ある日、タケがひとりで店番をしている時に、総会屋の鷲尾とチェーンソーを持った鷲尾の舎弟・富士丸が店に押し入る。タケはビビる風もなく見事な手さばきで鷲尾の首に包丁を突きつけ、その物腰から鷲尾は、彼が猫の息子であることを悟った。一方その頃、猫のもとには元ヤクザの私立探偵・長田が訪れていた。彼はある汚職政治家にゆすりをかけている一味の正体を調査中で、それを猫にも手伝って欲しいと頼む。だが、愛人・冴子とよろしくやっている猫はその申し出を断ってしまった。せっかくの仕事の依頼を断った父親をついに見限ったタケは、鷲尾の下で働くようになる。鷲尾は家出少女や富士丸などに何不自由ない生活を与え、疑似家族を作っていた。クールな鷲尾にタケは憧れるが、やがて金のためなら人の命など何とも思っていない鷲尾についていけなくなり、閉店の危機にあったララを助けた父親を見直して、元の生活に帰っていく。猫が現役の刑事だったころに世話になった恨みのある鷲尾は、これを機にタケと猫に復讐を企んだ。タケのバイクに仕掛けをしてふたりに怪我を負わせたり、冴子をレイプしたりと、鷲尾は汚いやり口でふたりに迫る。そんな鷲尾に激怒した猫とタケは、怪我を押しながらも勝負を挑み、これに勝利した。その後、タケは鷲尾の下にいた時に起こした事件の清算をするために警察へ出頭し、猫は相変わらず冴子とのんべんだらりとした生活を続ける。

今日は映画何の日?

注目記事