「ヘルメス 愛は風の如く」のストーリー

4300年前のギリシア、ミノス王が勢力を広げつつあった地中海諸国に住む人々は、救世主の出現を待ち望んでいた。そんな時、クレタ島シティアの王家に、将来、全ギリシアの王になると予言されたヘルメスが誕生する。それから26年後、文武ともに優れた青年に育ったヘルメスは、リンドスの城に幽閉されているディロス島の王女・アフロディーテ姫を救出し、妻として迎えた。シティアの王となった彼は、ある日、リュカルゴスの丘の上で天地創造の神・オフェアリスから重大な使命を受ける。それは、暴君ミノス王を智恵の力を使って倒すことであった。早速、アテナイのアイゲウス王の息子・テーセウスの協力を得て、クノッソス宮殿へ攻め入ったヘルメスは、ミノス軍を出し抜き、ミノス王を倒すことに成功する。クレタの王となり、エロスという子宝にも恵まれたヘルメスは、オフェアリスから授かったケリューケイオンの杖を使って地中海世界の発展につとめた。ある晩、オフェアリスの神殿で祈りを捧げるヘルメスに、妖精が霊界を行き来できる羽根のついたサンダルを授ける。妖精に導かれ霊界を旅したヘルメスは、地獄のミノス王が大暴れしていることを知った。だが、巨大化したミノス王にはケリューケイオンの杖も歯が立たない。その時、絶体絶命のヘルメスの前にオフェアリスが現れ、彼のアドヴァイスにより自分が彼の現世の姿であることを悟ったヘルメスは、自分の力を信じることでミノス王退治に成功した。彼は信仰の力がいかなる悪をも打ち負かす力になることを学び、地上世界へ戻っていく。

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