「グリマーマン」のストーリー

カップルを襲い、十字架にかけられたキリストを模して犠牲者を壁に磔刑にするという連続猟奇殺人事件が、L.A.市民を恐怖に陥れていた。犯罪心理に関する知識と刑事としての力量を買われてN.Y.から赴任したコール(スティーヴン・セガール)は、L.A.市警の殺人課刑事ジム・キャンベル(キーナン・アイヴォリー・ウェイアンズ)と組んで事件に当たる。捜査は難航し、殺人現場で彼が見たものは、磔刑にされた前妻と現在の夫の姿だった。しかも、現場にはコールの指紋が残されていた。コールとジムは連続殺人犯を検挙するが、コールの元妻ともう一件の事件だけは男の仕業ではないようだった。もう一件の事件の被害者は、全身が白血病に蝕まれていた。捜査を進めるうち、ジムはコールがかつてグリマーマンと呼ばれ、ベトナムをはじめ各地で活動していた特殊工作員であったことを知る。やがて、コールの元上司ミスター・スミス(ブライアン・コックス)が街の顔役フランク(ボブ・ガントン)と組んで、ロシアから流出した核兵器を密輸していた事実が明らかになった。敵はフランクの用心棒ドナルド(ジョン・M・ジャクソン)を使って連続殺人に見せかけ、邪魔なコールに殺人の濡れ衣を着せようとしたのだ。コールとジムは度重なる敵の妨害に抵抗。スミスを脅し、フランクとドナルドが仲間割れするよう仕向けた。フランクを殺したドナルドと対峙したコールは、壮絶な肉弾戦の末に相手を倒した。