「チェンバー 凍った絆」のストーリー

1967年、ミシシッピー州。公民権運動家クレーマー氏の法律事務所が爆破され、幼い息子二人が死亡した。警察はKKKの一員であるサム・ケイホール(ジーン・ハックマン)を拘束。二度の無罪判決を経て、マキャリスター検事(デイヴィッド・マーシャル・グラント)が再度告発、3度目の公判で死刑判決が下る。そして30年後、ついに死刑執行日が確定したところに、若き弁護士アダム・ホール(クリス・オドネル)が被告の代理人を買って出た。実の孫であるアダムは、サムの犯行が白人の主権委員会の指示によるものであったこと、ローリー・ウェッジ(レイモンド・J・バリー)という名のもう一人の実行犯がいたことを突きとめる。だが仲間をかばうサムは、主権委員会の議事録の開示を求める書類にサインしない。死刑囚の娘であることを隠して社交界の花形となっていた、アダムの伯母リー・ボーエン(フェイ・ダナウェイ)は、素性を曝露され酒に溺れてゆく。執行の日は刻一刻と近付く。しかしサムもいつかアダムの熱意に心を開き、過去の傷に苦しむリーも父との和解を果たす。サムは死刑執行当日ついに書類にサインし、アダムは上訴を求めて闇の中を疾走する。だが執行を支持する市民のシュプレヒコールと、今は州知事となっているマキャリスターの「新たな証拠が発見されたが彼の罪は変わらない」とする演説が響きわたる中で、サムは処刑室で白い泡を吹き死んでいった。すべてが終わり、アダムとリーは「亡霊は去った」と抱き合うのだった。

今日は映画何の日?

注目記事