「ロミーとミッシェルの場合」のストーリー
LAでお気楽人生を満喫するロミー(ミラ・ソルヴィーノ)とミッシェル(リサ・クードロウ)は、幼なじみのルームメイト。ある日のこと、2人は偶然出会った高校の同級生ヘザー(ジャニーン・ギャロファロ)から、故郷の田舎町トゥーソンで卒業10年目の同窓会が開かれると知らされる。高校時代からほかの子たちと波長が違った彼女らは、お高くとまって底意地の悪いクリスティ(ジュリア・キャンベル)とその取り巻きたちには、ずいぶんいじめられていた。クリスティのボーイフレンドのビリー(ヴィンセント・ヴェントレスカ)にお熱だったロミーには、卒業パーティーで恥をかかされた苦い思い出もある。ロミーはレジ係、ミッシェルは無職と、成功にはほど遠い現在の境遇では、同級生たちを見返せない。同窓会までの2週間でカッコいい仕事と恋人を見つけようと奮闘努力するが、涙ぐましい努力の甲斐もなく失敗。2人はキャリアウーマンのふりをすることを思いつく。元ガリ勉のヘザーが新しい煙草の巻紙を発明して大成功したのにならい、誰でも知っていて誰も発明者を知らないもの、“ポスト・イット”の考案者ロミーとそのデザイナーのミッシェルとして、ビジネススーツに身を包み、借り物のジャガーコンパチブルに乗り込んで、いざ故郷へと出陣。ところが、女の友情はややこしく、ひょんなことからライバル意識が首をもたげて口ゲンカした2人は「同窓会では別行動よ」と絶好宣言。同窓会のパーティー会場。宿敵クリスティとその取り巻きたちに遭遇したロミーは、例の架空のサクセス・ストーリーをぶちまける。得意になるのも束の間、ヘザーが現れて「考案者は3M社のアート・フライという人物よ」と言い放つ。巻き起こる嘲笑の渦からロミーを救ったのは、絶交したはずのミッシェルだった。再び友情を深めた2人は「いつものように楽しめばいいのよ」と、普段のド派手なファッションに身を包み、「私たちのパーティーはこれからよ!」と反撃を開始した。