犬を撃つのストーリー

「犬を撃つ」のストーリー

母親から家を処分するという連絡を受け、今は空き家になっている実家へ戻ってきた裕紀。そこで奇妙な電話を受けた彼は、幼い頃に見た不可解な光景を想い出す。それは真夜中、父親の死体を引きずる見知らぬ男とそれを見守る母の姿だった。果たして、母は男と共謀して父親を殺害したのか？　そのことを後からやってきた姉に問いただす裕紀に、姉は父親の死体は庭に埋められていると答えた。真偽を確かめるべく、裕紀は庭を掘り返す。しかし、そこには父親の死体ではなく姉の死体が埋まっていた。驚く裕紀は、更に闇の中に母親の服を着た謎の女性やずぶ濡れの男の姿を目撃する。実は、裕紀は空き家に憑く幽霊に不思議な夢を見させられていたのだ。混乱する裕紀は、ただ夜が明けるのを待つしかなかった。