「曠原の烽火」のストーリー

アメリカの西部地方が今日の如くに開けるまでには、そこに幾度となく色々な争闘が行われたのであった。そしてマーコの町が白人によって作られ、それが五十年ばかり経過した頃、やはりそうした争闘が行われたのであった。それは白人とインディアンとの間に於ける戦いであった。ある時、マーコの町の人たちが、ジェームズ・ブレークを頭に、その娘のルシー・ブレークをクィーンとして、町の廿十年記念祭を行ったことがあった。そしてそのもよはしを賑わすために牧童たちの運動会が開催せられた。ところが、人たちがそうして打興じている留守の間に、インディアンの血を享けたサム・ハードマンという悪漢は手下のレッド・カーニー等を使ってジェームズの家蓄を盗ませた。この嫌疑は、計らずも当日ルシーを恋して他所からこの地に入り込んで来たテキサス・スミスという若者の上にふりかかった。ここに於てテキサスはその無実の証しをたてるために、自分で犯人を探すことに腐心し、主謀者がハードマンであることを知った。一方これを察知したハードマンは身の危ないことを知ってインディアンに組し酋長ローン・ウルフを味方にし、大挙して不意にマーコの町を襲った。が、それはテキサスの奇智によって却って撃退せられたのである。

今日は映画何の日?

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