「実験映画」のストーリー

ある日、青年は見知らぬ人から映画製作の依頼を受ける。それは、7日間、廃屋に暮らすひとりの少女を一台の16ミリカメラで撮影するというもの。早速、青年はカメラを回し始めるが、2日、3日と経つうちに撮る者と撮られる者であるふたりの心理は期待、拒絶、融合、再生へと変化していくのだった。それは、男と女の愛の醸成にも似た変化であった。そして7日目、それまで無表情だった少女の顔に、初めて笑顔が浮かんだ……。