「悲しくなるほど不実な夜空に」のストーリー

96年、夏。仕事場で喧嘩をして失職した父・松男、仲間と無目的な日々を送っている弟・秀和、そしてスカトロ・ヴィデオに出演している姉・龍子は、小さなアパートに暮らす家族。ある日、仕事のことが松男にばれ、家を追い出された龍子は、AV女優を続けながらひとり暮らしを始める。しかし、再就職先が見つからない父と仕事をする気など更々ない秀和は、龍子の財布を頼りにするしかない。そんなふたりを、龍子もまた曖昧な気持ちのまま受け入れてしまう。やがて秋、3人は再び元の生活へ戻っていく。