「エネミー・ライン」のストーリー

米海軍原子力空母USSカール・ヴィンソン。偵察飛行ばかりのルーティン・ワークに嫌気のさしたクリス・バーネット大尉(オーウェン・ウィルソン)は、上司のレイガート司令官(ジーン・ハックマン)に辞表を提出。相棒のスタックハウス(ガブリエル・マクト)と最後の偵察任務に出かける。ふたりはボスニア上空で、非武装地域であるはずの位置にセルビア部隊を発見。高性能カメラで撮影するが部隊に気づかれ、ミサイル攻撃に遭い森の中に不時着する。彼らを撃ち落としたのは、NATOに未報告のセルビア人民軍だったのだ。無線で連絡しようとバーネットが離れたすきにスタックハウスは見つかり射殺され、彼も追われる羽目に。その途中、軍にに虐殺されたムスリム人の死体の山にでくわす。事態を知ったレイガートは彼を救出しようとするが、NATO軍より敵陣へ踏み込むのは停戦協定違反と警告され、やむなく“安全地帯(エネミー・ライン)”まで逃げるよう伝える。追っ手をかわしエネミー・ラインまでたどり着いたバーネットは、NATOの制止を振り切り救出に駆けつけたレイガートに停戦協定が破られていた事実を伝え、撮影したフィルムを無事に渡すのだった。