「ゴールデン・チャイルド」のストーリー

1000年ごとに“ゴールデン・チャイルド”と呼ばれる完璧な子供が誕生する神秘の国ネパール。雪深いチベットの寺院でそのゴールデン・チャイルド(J・L・リアート)が奇跡を行なっているところに、暗黒魔団のボス、サード(チャールズ・ダンス)が現われ、ゴールデン・チャイルドを連れ去った。そのころ、ロサンゼルスで行方不明の子供の捜し屋をしているチャンドラー・ジャレル(エディ・マーフィ)は、TVのワイド・ショーに出演し、シェリルという少女の捜索協力を訴えていた。その番組を見ていたチベットの美女キー・ナン(シャーロット・ルイス)は、誘拐されたゴールデン・チャイルドの捜査をジャレルに頼みにロスにやって来た。ギー・ナンの依頼を拒むジャレルだったが、死体で発見されたシェリルの誘拐犯がゴールデン・チャイルド失踪と関係のある事実を知ったことから協力を承諾する。ゴールデン・チャイルドは不滅だが、汚れた物が体内に入ると彼の力が失われ世界は地獄になると、“知恵の書庫の守り人”であるカーラ(シャクティ)がジャレルに教えた。サードらは、シェリルの血をゴールデン・チャイルドに飲ませようと試みていたのだ。シェリルが失踪した経路を追うジャレルに、次々と敵の手がのびる。そんな彼の危機をキー・ナンが救った。彼女は武術の達人だった。やがて、ジャレルの夢の中にサードが現われ、アジャンティの宝剣をもってくればゴールデン・チャイルドを解放すると告げた。サードらが、“第2の神童”を殺した時に持って来たのがアジャンティの剣であった。剣を手に入れるべくカトマンズへやってきたジャレルとキー・ナンは、遂にアジャンティの宝剣のある大僧正の許へ辿り着く。途中で100ドルのペンダントを騙して彼らに買わせた露店商(ヴィクター・ウィン)こそ大僧正その人だった。大憎正の仕掛けた試練を見事通過したジャレルは剣を手にすることができた。キー・ナンは実の父である大僧正にジャレルを愛していると告白するが、サードの引く矢の的となったジャレルの身替りとなって彼女は死んでしまう。しかし、勇敢にサードに闘いを挑んで彼を倒し、ゴールデン・チャイルドを救ったジャレルのために、ゴールデン・チャイルドが、死んだキー・ナンを蘇らせ、ジャレルは、めでたく彼女と結ばれるのだった。