「サウス・キャロライナ 愛と追憶の彼方」のストーリー

サウス・キャロライナのサリバンズ島に住む元教師、トム・ウィンゴ(ニック・ノルティ)は、詩人である双子の姉サヴァンナ(メリンダ・ディロン)が2度目の自殺未遂を図ったと、父ヘンリー(ブラッド・サリヴァン)と別れて再婚した母ライラ(ケイト・ネリガン)から聞かされ、彼女が昏睡状態で病院のベッドに横たわるニューヨークへと向かった。そこでトムは姉のかかりつけの精神科医スーザン・ローエンスタイン(バーブラ・ストライサンド)に乞われ、姉が2度も自殺へと走った狂気のルーツについて、毎日少しずつ話し始めた。そして、サウス・キャロライナ州コレトン内陸の小島に、小海老漁師を営む粗暴な父とそれに反発する母のもと、兄のルーク、サヴァンナ、トムと3人兄弟の一家5人で暮らしていたウィンゴ一家の、愛僧に満ちた親子関係や、島に原子力発電所を建設しようとする連中に刃向かって銃撃戦を行い死んでしまったルークの姿などが明らかになる。最初はいがみ合っていたトムとスーザンの間にも心が通い始め、トムは彼女の息子ベルナード(ジェイソン・グールド)のフットボール・コーチを務め出し、またスーザンが世界的なヴァイオリニストである夫のハーバート・ウッドラフ(ジェローン・クラッベ)と冷たい関係にあることも知った。やがてついにトムは、ある夏の日、父が留守の時に侵入して母とサヴァンナはおろか、トムまでもレイプした3人の脱獄囚を家族で殺し、庭に埋め、父をはじめ誰にも語らないと誓い合った悪夢の出来事をスーザンに告白する。それはサヴァンナの狂気を説き明かすものであると同時に、トム自身を過去から解放する告白でもあった。こうして今度はトムがスーザンを解放する番となり、2人は結ばれた。だが、その愛も長くは続かず、待ち望んだ姉の回復を見届けたトムは、スーザンに心から感謝の念と愛を抱きつつ、妻と娘たちの待つ故郷へと帰って行くのだった。

今日は映画何の日?

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