「アビエイター」のストーリー

1927年、21歳の青年ハワード・ヒューズ(レオナルド・ディカプリオ)は、ハリウッドへ単身飛び込み、父の遺産をすべて注ぎ込んで航空アクション映画「地獄の天使」の製作に着手。30年にそれが完成すると、彼は一躍ハリウッド・セレブリティの仲間入りを果たす。まもなくハワードは、人気女優のキャサリン・ヘップバーン(ケイト・ブランシェット)と恋に落ちる。一方で、たくさんの話題の映画を世に送り出し、また飛行機会社を設立して、自ら操縦桿を握ってスピード記録を次々と更新。人生の絶頂期を謳歌するかに見えたハワードだったが、夢にのめり込み過ぎた結果、やがてキャサリンと破局。ハワードは次なる恋の相手に15歳の新人女優フェイス・ドマーグ(ケリー・ガーナー)を選んだが、ハリウッド一の美女と讃えられるエヴァ・ガードナー(ケイト・ベッキンセール)との仲に彼女が嫉妬し、ゴシップ誌の餌食となる。そして自らデザインした偵察機のテスト飛行を行なったハワードは、墜落して炎上する大事故を起こす。奇跡的に一命を取り止めたものの、米空軍との契約を打ち切られた開発中の巨大飛行艇、ハーキュリーズについてFBIの強制捜査が入り、精神に異常を来していく。それでも裁判を乗り切った彼は、ハーキュリーズの完成に向けて力を注ぐ。そして47年、いよいよハーキュリーズのテスト飛行。結局これ一回限りとなる飛行を敢行し、ハワードは幼い日の自分のことを思い出すのだった。