「ウィンブルドン」のストーリー

6月から7月にかけて行なわれるウィンブルドン・テニス選手権。世界ランキングが119位にまで落ちたイギリスのベテラン選手ピーター(ポール・ベタニー)は、推薦特別枠で出場権を得たものの、この大会で引退を決意していた。そんな彼が、アメリカからやってきた注目の若手女性選手リジー(キルスティン・ダンスト)と知り合う。彼女の父親でコーチのデニス(サム・ニール)からの厳しい視線を受けながらも、2人は早々に熱い夜を過ごす。翌日、初戦に臨んだピーターは思うように体が動かなかったが、リジーの声援によって逆転勝利を決める。波に乗ったピーターは準々決勝に進出。落ち目だった頃には連絡もよこさなかったエージェントのロン(ジョン・ファヴロー)も顔を出してくる。だがピーターとリジーの写真がマスコミに流れてしまい、デニスは2人の仲を引き離す。やがて集中力を欠いたリジーは途中敗退。ピーターは決勝にまで進んだ。相手はかつてリジーと関係があったジェイク・ハモンド(オースティン・ニコルズ)。ピーターは苦戦を強いられるものの、試合の途中でリジーが現われ、球を読むアドバイスを与える。結果ピーターは見事優勝。そして予定通り引退し、リジーと結婚して幸せな生活を送るのだった。