「渋谷物語」のストーリー

昭和20年、特攻隊の生き残りとして復員して来た安藤昇。ジュクの闇市でかつての仲間たちと再会した彼は、命知らずの抗争を繰り広げる一方、ビリヤード場の女主人・泰子を始めとする女たちとの愛にも燃えながら、やがて渋谷に進出すると、辺りを牛耳るヤクザを次々に屈服させ、昭和27年、青山通りに念願の“渋谷興業”を開設。昭和31年には大芸能イヴェント“歌う桜祭り”を成功させて、全国にその名を轟かせるのであった。だがそんな中、安藤は暴利を貪る卑劣極まりない財界人・中井秀麿とそのバックに君臨する天野政道の存在を知り、彼らに天誅を下すべく戦いを挑むも、ことごとく失敗。その結果、35日間の逃亡の末、昭和33年7月15日、遂に潜伏先の葉山で逮捕され、懲役8年の刑を受けることとなる。

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