「サボテン・ブラザース」のストーリー

1916年、メキシコ、サンタ・ポコの村は、悪党エル・ワポ一味の餌食となり、略奪の脅威にさらされる毎日であった。誰かが救いの手をのべてくれるのを待つしかない。美しい娘カルメン(パトリス・マルティネス)と少年が用心棒探しのために町に出ることになった。町の人々に相手にされなく、絶望して教会に入った2人は、そこで上映されている映画を見て驚いた。その映画では“サボテン・ブラザース”と名のる3人の正義の味方が貧しい村のために悪と戦い、謝礼金を受け取らずに去ってゆくというもの。“サボテン・ブラザース”を実在の人物だと思ったカルメンと少年は、ハリウッドにいる“サボテン・ブラザース”に電報をうつが、料金足らずで、誤解されやすい電文がとどいた。一方、“サボテン・ブラザース”に扮している3人の俳優、ダスティ・・ボトムス(チェヴィ・チェイス)、ラッキー・デイ(スティーヴ・マーティン)、ネッド・ネダーランダー(マーティン・ショート)は、賃上げを要求したばかりに、撮影所長フルーゲルマン(ジョー・マンティーニャ)にクビにされてしまった。そこで例の電報を受け取った。俳優としての仕事が入ったと勘ちがいして、さっそくメキシコヘ。ハデな服装で町についた3人は、そこでカルメンの迎えを受けて、サンタ・ポコの村へ。撮影が始まるのを待つ彼らだが、一向にその気配がない。衣裳をつけて表に出ると、エル・ワポ一味が待ちかまえており、一撃を混じえた。3人の活躍ぶりに村人が喜び、その夜は祝宴に。翌日、二日酔いの3人の前にエル・ワポ(アルフォンソ・アラウ)自ら大軍をひきいてやって来た。ことの重大さにやっと気づいた3人は、しっぽを巻いて逃げ出した。その後、ワポらは、村をメチャメチャに破壊、カルメンをさらって行った。早くハリウッドに帰ろうとあわてるラッキーとダスティに、ネッドがブレーキをかける。「残って村を救おう」と。気を入れかえてワポ一味と戦う決心をする“サボテン・ブラザース”。さっそく、村人に演説をぶって、人々の勇気を起こさせる。間もなく、武装した村の男女すべてが、3人と共に力を台わせ、エル・ワポ一味を倒すのだった。(ワーナー映画配給*1時間45分)