「ナイチンゲーロ」のストーリー

円香(石坂ちなみ)と江里子(江川有未)の二人は看護学校の生徒。卒業を控え、最後の夏休みを気の合う仲間たちで楽しもうということで円香が計画し、彼女たちは海辺の宿舎を訪れることになった。宿に着いた後、早速、水着に着がえ海へと繰り出す二人。海では、先に来ていた緑(橋本真実)、亜矢(鈴木葉月)、千種(平田弥里)の三人が戯れていた。……海から上がった亜矢が膝を押さえて呻いている。どうやらクラゲに刺されたらしい。緑が手際よく消毒する。別室では円香と千種が宿舎のただならぬ空気を感じ、声を潜めて話し合っていた。「ここの噂ってあるじゃん?」「投薬試験のバイトやった子が亡くなったとかいう?」…。彼女たちを取り巻く雰囲気は少しずつ険悪な方向へと向かっていった。その時、亜矢が突然、倒れる。緑は亜矢の看護を続けるが、高熱で唸されるだけで一向に回復には向かわない。昨日のクラゲに刺された膝のガーゼを取替えようとし、古いのを剥がすと…その下から現れたのは爛れた人面瘡!「霊だ! 霊がいる!」江里子が叫びだす。投薬試験で犠牲になった女の怨霊の祟りなのか? 惨劇はまだ始まったばかりだった……。