「Marines Go Home 辺野古・梅香里・矢臼別」のストーリー

北海道・矢臼別の自衛隊演習場内に農場を構え、住み続けている川瀬氾二さん。彼は、退去勧告にも応じることなく、日本国憲法第9条をよりどころにしながら、40年もの間、平和を訴え続けていた。そこへ、韓国・梅香里の米軍射撃場閉鎖を20年の闘争の末に実現させたチョン・マンギュさんが訪問する。チョンさんを先頭とする住民たちは粘り強い闘いの末に、2005年、ついに射撃場の封鎖と損害賠償を勝ち取ったのだ。「人殺しのための基地を造らせない」と、住民たちが体を張って500日以上に及ぶ座り込みと海上での阻止行動を繰り広げ、9年にわたる闘いで米軍基地の建設を止め続けている沖縄県・辺野古。米軍射撃場の存在に脅かされ続けてきた韓国・梅香里。そして、北海道・矢臼別にある自衛隊演習場のど真ん中で暮らす川瀬氾二さん。国内にアメリカ軍基地を抱える日本と韓国。本作は、米軍や自衛隊の基地や演習場の間近に住む人々の生活と、それぞれの長期に渡る闘いを追う。