「13 ザメッティ」のストーリー

セバスチャン(ギオルギ・バブルアニ)は、屋根修理の仕事で得る僅かな収入で家族と共に暮らすグルジア移民の22歳の若者。ある日、修理に訪れた家で家主宛の封筒を偶然見つけてしまう。その中にはパリ行きの列車のチケットが入っていた。何かにおびき寄せられるように、セバスチャンは単身列車に乗り込み、次々と現れる「13」と書かれたカードに導かれるまま、暗い森の奥に佇む不気味な屋敷へとたどり着く。その屋敷の異様な雰囲気から身の危険と犯罪の匂いを感じたセバスチャンは逃げ出そうとするが、これから始まろうとしている邪悪なゲームに、否応無しに参加させられることになる。屋敷の大広間に設置されたゲーム会場には淀んだ熱気が漂っていた。そこは、銃を持った13人のプレイヤーを円状に配置し、中央にある電球の点灯を合図に、13人が一斉に引き金を引くという「集団ロシアンルーレット」が行われる場所だった。優勝者には賞金85万ユーロが与えられる。会場にはプレイヤーの生死に莫大な現金を賭けるギャンブラーたちの欲望が渦巻いていた。セバスチャンに与えられた番号は皮肉にも「13」。そして無情にも、進行役の怒声によって第一ラウンドが始まる。

今日は映画何の日?

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