「偶然にも最悪な少年」のストーリー

いつもヘラヘラ笑ってばかりの、在日韓国人のいじめられっ子・ヒデノリ。手首を切って自殺した姉・ナナコに祖国を見せてやりたいと思い立った彼は、脅迫性障害で盗癖のある由美と共にナナコの遺体を病院から盗み出し、渋谷のチーマー、タローの車で一路博多を目指して走りだす。万引きやカツアゲを繰り返し、なんとか博多にたどり着いた3人と1体。だが、密航には200万円からの金が必要だ。そこで、質屋に押し入ったヒデノリはまんまと金をゲット。こうして、由美たちに見送られながらナナコと密航船に乗るはずのヒデノリだったが、そこに警察が現れて計画はジ・エンド。船はナナコだけを乗せて出航し、彼は東京へ連れ戻されるのであった。