「十三号桟橋」のストーリー

サンフランシスコの船会社で副社長の椅子についているブラッド・コリンズ(ロバート・ライアン)は美しいナン(ラレイン・デイ)と結婚したてだったが、過去に共産党員だった経歴はひたすら隠していた。新婚旅行の途中、彼は昔の愛人で党員のクリスティン(ジャニス・カーター)に会った。彼女はブラッドとのよりを戻すため彼に近ずくうちナンの弟ドン(ジョン・エイガー)と知り合い、真剣な愛を感じ始めた。党の支部長ヴァニングはクリスティンの通報でブラッドを脅迫した。一方クリスティンはドンに自分の身分をしゃべってしまい、怒った支部は秘密保持のためにドンを轢殺した。クリスティンを訪ねたナンは、彼女から弟の死と党の内情を聞かされ、犯人を探しに埠頭へ出かけた。クリスティンは党情暴露の遺書を書き始めたが、そこへ現われたヴァニングは彼女を窓から突き落とした。妻を追ってブラッドは埠頭倉庫に駆けつけた。ナンは党支部へ連行されようとしていたが、ブラッドに発見され、逃げる2人との党員との間に壮絶な射ち合いが始まった。警官隊が駆けつけたとき、ヴァニングはブラッドの手で倒され、ブラッド自身も妻の胸に抱かれて静かに息を引き取った。