「ジョニー髪を切れ」のストーリー

ジョニーは孤児であった。彼は競馬が好きだった。彼の夢は騎手になることであった。それも故なきことでなかった、彼の父というのはその名も斯界に高い調馬師であったから。彼は競馬を追って北へ行った。やがて競馬季節も終って、馬場で名をなした名馬や騎手が南部行きの列車に乗って、この地を去って行く時が来た。ジョニーはそれと別れるに忍びず、その跡を追って南へ下ろうとした。そしてライアン氏の持馬と同じ列車の内に身を隠した。そしてラトニアに着いた時、馬たちは降ろされた。ジョニーも同じく車より忍び出た。が、彼は懐中に一銭もなく、天涯孤独の身であった。しかし彼は幸にも、騎手たちに宿を貸しているスラップの伯母さんに救はれることになった。始め同宿の者たちからジョニーは、その髪を長くしていることから、赤坊らしいとか、女の子の様だとか、悪口を云はれたが、間もなく、皆は友達となった。そしてスラップの伯母さんは彼に下宿の給仕の仕事を与えた。彼は、同じく競馬好きのポップと親友になった。ポップは彼を励まし、ひそかに廃馬に乗せてやったりした。やがて彼の希望の遂げられる日が来て、彼に見習の幾日かが続いた。そして晴の競馬の日に、彼はライアン氏の騎手の不正を発見し、トラックの小英雄としての譽を樹てるのである。そしてその祝いとして、彼はその長かった金髪を剪った。

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