「自由の旗風(1955)」のストーリー

1916年のアイルランドでは地下組織の独立運動が盛んに行われていた。バリモアの青年マイケル(ロック・ハドソン)も結社員の1人で、ある日イギリス人地主の執事を襲って有り金を奪い、本部に運動資金として差し出したが、指導者レジスから盗んだ金は使えぬと断わられ、また彼の犯行が当局に知れて追われる身となった。ダブリンへ向けて逃げる途中、稲妻隊長の異名を持つ独立運動の闘士ジョン・ドハティに拾われ、彼の補佐役を頼まれた。その夜、ドハティはマイケルを連れ、彼の秘密本部で愛人アン・モアに経営させている賭博場へ行った。マイケルはここでドハティの娘アガ(バーバラ・ラッシュ)と踊った。そのとき突然兵隊が賭博場を襲い、ドハティは逃げたが、マイケルは捕えられた。だがドハティの尽力で釈放され、2人は兵を動かした張本人のジョージ卿を襲って射殺した。そのさい左腕に傷を負ったドハティはジプシーの群の中にかくれ、一切をマイケルに任せた。ジプシーの使いがマイケルの許へ来たことから父の居所を知ったアガは、翌日スパイに尾行されてるとは知らず父を訪ね、そのためドハティは捕まってダブリン城の牢に入れられた。マイケルが修道僧に変装して彼を救いに行ったとき、ドハティはすでに脱獄したあとで、却って彼自身が捕えられバリモアの牢に送られた。レジスは獄卒になりすまし、隙を見てマイケルと共に脱獄し、ボートで河を渡ろうとした。追って来た兵たちと救出に来たドハティらは河を挟んで応戦したが、その間にボートが転ぷくして2人は行方不明になった。死んだと思って父の胸に泣きくずれるアガの前に、意外元気なマイケルが現れた。やがてドハティは傷の治療に行くことになり、アガの身をマイケルに托した。2人は抱き合いながら、出て行くドハティの舟を見送るのだった。

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