「ダイヤモンドの犬たち」のストーリー

世界有数のダイヤモンド会社として知られるシンジケーテッド・ダイヤモンド・コーポレーションの集積所は、南西アフリカの広大な砂漠にあって、その警備は厳重で、特に巨額のダイヤモンドが眠る地下金庫には、完璧に警備装置が二重三重にセットされていた。この地下金庫の警備隊に勤務する副隊長マイク・ブラッドリー(ピーター・フォンダ)は、ある日、隊長のネルソンから、街に潜伏してダイヤモンドの強奪を狙っているプロの5人組の計画を自ら囮になって未然に防ぐことを命令された。ネルソンの計画は、まずブラッドリーに会社のダイヤを盗ませ、それを土産がわりにして、ダイヤモンド強奪グループの仲間入りをさせようとするものだった。この計画はこの2人しか知らない秘密計画だった。やがて、ダイヤを盗み出したブラッドリーはそのダイヤを安物のネックレスにつなぎあわせて愛人のクレア(モード・アダムス)にプレゼントした。だが、そこにダイヤモンド・コーポレーション本社の警備本部長ウェッブ(テリー・サヴァラス)が現われ、クレアのネックレスから本物のダイヤをつまみ出した。うまくその場を逃げたブラッドリーに、事の一部始終を見ていたダイヤモンド強奪グループが仲間に入るようにすすめた。するとブラッドリーは、以前からダイヤを盗むことを計画していた事を彼らに話し、自らリーダーとなって計画をおしすすめることにした。早速、ブラッドリーは、仲間の1人をダイヤモンド工場の労務者として潜入させ、残る5人は、地下金庫に接近した。そして見事に大量のダイヤモンド強奪に成功した。果てしなく広がる大砂漠。ジープを飛ばして逃げるブラッドリー一味。その後を彼の裏切りで怒るウェッブが隊員を総動員して追った。2人、3人と仲間を射殺されたブラッドリーは、ようやくクレアと合流し、敵のヘリコプターを奪い取って飛び乗った。だが執念で追うウェッブは、長距離ライフルで、ヘリコプターを墜落させるのだった。