「天国爆撃隊」のストーリー

欧州大戦が始まって夏場の人命救助人が払拭した折り与太者のウィルキーとミッチェルとは泳ぎも出来ないのに救助係を勤め女の子たちと遊んでいた。が、彼らも悪運つきて兵隊にとられる。2人は脱走を企てある船に乗り込む。ところが南米行きの船と思ったのは大間違いで実はこれが仏国への軍隊輸送の船なのである。2人は脱走兵として銃殺されそうになるが、ウィルキーは奇智で御人好しの隊長を騙してしまい、2人は飛行隊勤務ということになる。ところがこの教官というのがホーガン軍曹である。彼は甞て夏場でウィルキーに翻弄されたことがあるので以来、2人の間はひどく悪い。そこへ更にフランスのあばずれ女フィフィというのが出てきたので更に反目は加わり遂に2人は大喧嘩をし出かす。そこへ憲兵が乗り込んで来る。で2人は闇雲に逃げ出したが途中でメリーという娘に出あう。メリーは戦線に兵士を慰めに来たのであるが戦争というものをみたくなったのでソッと戦線へとやってきたのである。斯くてウィルキー、ホーガン、メリーは一軒の宿屋を見つけてその宿に泊まる。すると翌日になると憲兵が来て彼らをスパイとして捕らえてしまう。死刑になる可き彼らを救ったのはミッチェルである。3人は折柄敵軍襲撃に備えてあった爆撃機に乗って逃げる。3人はスイスを目ざして乗り組んでいたが途中機体を軽くするために積んでいた爆弾を落棄する。すると、なんとこれが敵の食料隊の上に落ちる。遥かにこれを機上で眺めた戦友たちは彼らのために万歳を叫び直ちにこの由を復命に及んだ。一方、3人とも捕らわれてしまう。その時、味方では英雄を殺してはならんというので幾多の飛行機が彼らの行方を探しに出る。ミッチェルの飛行機が3人が牢からやっと逃げ出した所へ運よく飛んで来た。占めた、と一同はそれによって逃げる。味方の本営では隊長始めが楽隊入りで3人の英雄の帰来を歓迎せんとしている。大変な英雄もあったものである。