「ナイスガイ ニューヨーク」のストーリー

アラン(フランク・シナトラ)はニューヨークに住んでいたが家にはまだ模造果物の製造をしている父(リー・J・コップ)と母(モリー・ピコン)と弟のパディ(トニー・ビル)が残っていた。アランは父の模造果物の売込をやっていたが、商売には熱心でなく、女と遊ぶことに精を出し同じデラックスなアパートに住むペギー(ジル・S・ジョン)も友達の1人だった。パディはニューヨークの兄の生活に羨望を持ち、ある日家を飛び出してアランの所に来た。ペギーやコニー(バーバラ・ラッシュ)、エクマン(フィリス・マクガイア)などアランをにぎわす女たちに驚いたパディであったがアランに代役を頼まれこんなうまい話は……と喜んだ。アランは次々と女達を訪ね回ったがその中でコニーはアランと結婚することを真剣に考えていた。ある日、父が田舎から出て来てアランたちの行状を知り怒って田舎に帰った。入れ違いにコニーが、大きなトランクを下げて一緒に住む決心を語ったが、アランは肯せず、コニーはもう2度と会うまいと決心して淋しく帰っていった。何ヵ月か過ぎ、アランの心の中にコニーを失った後悔の念が湧き、女たちとも遊ばなくなった。パディが女たちをひきうけ、ダンサーのスノーという新しい女や若い娘ユーニスにまで発展したときアランは初めてパディに注意したが、パディは昔のアランとそっくりな立場になっていた。アランはやっと自分のなすべきことに気づき、コニーに正式に求婚した。その改変に父は大変喜んだ。しかし、こんどはパディが父に気をもませるに違いなかった。