「勇み肌美人女給」のストーリー

カフエー・ビエルの美人女給ジネットは未だ嘗て何人にも接吻を許さないので評判になった。彼女には実はルシアン・カントルという修行中の画家の恋人があったが、それと知らぬ男たちは我こそ接吻と押し寄せ、その度毎にジネットが手当たり次第に投げ付ける硝子や器具に恐れをなして退去した。ルシアンは美術協会に1度も入選したことが無く芸術家として一本立ちができるのは何時のことやらわからず、後見人は素性の知れぬジネットとの結婚を許さないので2人は結婚し度くも出来ぬ羽目だった。さて美術協会会長レオン・ランベールは友人アンリ・ラ・サージユと、ジネットに必ず接吻して見せると賭けをしてカフエーに出掛け散々の目に遭ったが、その2、3日後彼が別の女と自動車で町に出掛け、女を残して買物に降りた間にその女も車を降り、代わりに大暴れを演じてカフエーを逃げて来たジネットが乗り込んだ。自動車に戻ったレオンはいきなりジネットに接吻したので大騒ぎになり泡を食った運転手は自動車をカフエー・ビエルに突入させてしまった。レオンは損害賠償の代わりにカフエーをそっくり買い取ってジネットに経営させることにした。その時彼は我名を出さず美術協会書記セレスタン・マラヴアルの名刺を用いた。このことを知ったルシアンは怒って駆けつけたのでレオンは自分は彼女の父だと云い遁れた。ルシアンは真に受けてランベール夫人に談判しジネットをランベール家に引き取らせた。ジネットはレオンがマラヴァルの名を詐称していたことを知った。レオンはマラヴァルを酒でいためてジネットの相手のように仕立てて表面を繕った。ルシアンは是非共ジネットと結婚するべく後見人同道でやって来るとマラヴァルが彼女の色男然と構えているので珍騒動が起こったがランベール夫人の粋な取り持ちで2人は目出度く結ばれた。

今日は映画何の日?

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