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「裁きの悪」のストーリー
新興宗教に入信した島村絵里(井関友香)と元木恭介(西村正和)は、先輩信者たちと「修行するぞ!修行するぞ!」と坐禅や瞑想、空中浮遊などに勤しむ。教祖(志戸晴一)は≪先祖の因縁を浄化≫≪煩悩や我欲を超越≫≪解脱することが重要≫であると説法。二人は先輩たちから歓迎されるも、絵里だけは馴染むことが出来ず、教祖を崇拝する先輩たちの発言、そしてマインドコントロールされたかのような≪眼≫に恐怖さえ感じ始める。絵里は不安な気持ちを元木に打ち明け、やがて二人の心は寄り添うかのように近づいていく。ある日の説法中、教祖は世界最終戦争(ハルマゲドン)で絵里は死亡し、地獄行きが確定していると予言。回避するためには悟りを開いた教祖の血液と精液を摂取し、合脱タントラという教祖と性的に一体になる修業を敢行しなければならない。一方、教団の暗部では、教祖が企てた殺害事件が警察を発動させる事態となる。教祖は激怒し、幹部たちは不祥事を起こした実行犯である信者を絞殺・斬首して殺害していく。