「夢の宮廷」のストーリー

コネチカットのハーフォードで鍛冶屋を業とするハンク・マーティンは、森を騎乗中、落雷におどろいた馬から落ちて気絶をした。気がついてみると、彼は自分が1400年も昔のアーサー王朝華やかなイギリスのベンドラゴン城にいることを発見した。彼は巡警のサグラモア卿に怪物として捕えられて、アーサー王の酒宴の席に引き立てられたのである。王様お気に入りの魔法使のマーリンは強敵の出現におどろきハンクの火刑を進言したが、ハンクはレンズで宣告文を焼いて殿上人をおどろかせ、ボス卿の称号をもらって王室御用の魔法使になった。ハンクはアリザンデ姫と親しくなるが、マーリンは姫の許婚のランスロット卿に尾びれをつけてこの様子を報告した。烈火の如く怒ったランスロットはハンクに決闘を申し込む。武勇に秀でた相手のこととて一策を案じたハンクは、カウ・ボーイよろしく投縄を武器として勝を占めたが姫をあきらめ鍛冶屋をはじめた。かれは民情視察をアーサー王にすすめ、サグラモア卿と3人で庶民に姿をやつして出かける。マーリンは姦計を用いて3人を逮捕し奴隷に売り、救助に駈けつけたアリザンデ姫もマーリンの手中におちてしまう。王と共に断頭台に引き出されたハンクは、懐中の年鑑で、この日の正午に日食があることを知り予言をして見物を感心させて危きを免れる。彼は拳銃を手にしてマーリンの城に乗りこみ、一騎討ちの末にマーリンを拳銃で仕とめたが、自分も頭に一撃をうけ、アリザンデ姫の腕に抱かれながら意識を失った。ハンクが正気になったときはハーフォードの森にいたのだった。