「街は誰のもの?」のストーリー

グラフィティアーティストの現地での呼称、グラフィテイロがつぶやく背景に広がるのは、南米一の大都市サン・パウロ。そこには多様なルーツ、カルチャーが混沌とするブラジル特有の都市の姿があった……。東京でグラフィックデザイナーとして活動する阿部航太が、2018年から19年にかけてのブラジル滞在で体感した“街”。そこには歪んだ社会に抗いながら、混沌の波を巧みに乗りこなすグラフィテイロやスケーター、そして街を歩き、座り込み、踊り明かす人々がいた。イリーガルな表現活動から日常生活まで、地続きに営まれるその風景は、私たちが知っている街の姿を痛快に批判しているようでもある……。

今日は映画何の日?

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