「あいたくて あいたくて あいたくて」のストーリー

一年前に亡くなった夫・敏郎の跡を継ぎ、タイ料理店を一人で切り盛りする淳子(丸純子)。ある日、通信販売で購入したテーブルについていたおまけの人形の首が取れていたことを、ほんの少しの気遣いのつもりで家具店にメールしたことをきっかけに、家具職人・祐司(浜田学)との交流が始まる。一人娘の綾香(山本舞香)がボーイフレンドの一郎と同棲を始め、がらんとした家に一人で暮らすようになった淳子の元にたびたび敏郎の親友・寺岡が訪れ、再婚を迫ってくる。だが、淳子は曖昧な態度を見せていた。そんな日々の出来事を祐司にメールすることで淳子は寂しさを紛らわせ、いつしかそれが楽しみになっていく。実は裕司も最近離婚したばかりで、元妻のかすみ(川上なな実)に未練がある様子。人生も半ばを越えたふたり。これからの人生にいったい何が必要なのかを模索し始め、やがて会ったことのない相手に興味を抱くようになるが……。