解説
「アラビアン・ナイト」の物語をもとに、不思議なランプを手にてた若者が、愛する人を守るため冒険に挑む姿を描くファンタジー・アニメーション。監督・製作・脚本は「リトル・マーメイド」のコンビ、ジョン・マスカーとロン・クレメンツ。共同脚本はテッド・エリオットとテリー・ロッシオ、音楽は「美女と野獣(1991)」のアラン・メンケン、挿入歌は、作詞を同作のハワード・アシュマンと「ジーザス・クライスト・スーパースター」などで知られるミュージカル界の大御所ティム・ライスが担当。「フック」のロビン・ウィリアムスが魔人ジーニ役で声の出演をしており、彼は本作で第50回ゴールデン・グローブ賞特別賞を受賞した。また本作は、同賞ならびに第65回アカデミー賞で最優秀オリジナル作曲賞、最優秀主題歌賞を受賞している。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
-
ミャーノフ大佐
「リトル・マーメイド」よりはよっぽど面白かった。それにしてもアメリカ映画だなあ。元はアラビアンナイト(アラブの夜)の中の一編「アラジンと魔法のランプ」だ(これもどうも本当のアラビアンナイトには載っていないそうだ)。少なくとも、映画の中では中東の砂漠のイメージである。当然イスラムだ。イスラムなのに女の人が髪を出しているのは無い。ヒジャブを被っているはず。どうもイスラムに見えない。舞台はアラブだけど、設定は中世のヨーロッパか。そしてキャラクターはアメリカ人か。と気になってしまう。まあ、漫画だから設定は無茶苦茶でも良いか。
それでも話の展開は面白かった。ちょっとインディ・ジョーンズをパクった様な展開もあったけど。と言うか完全にパクっているでしょ。それでもやっぱり”A Whole New World”は良かったですね。アカデミー賞を取るのも納得です。ランプの中から出てきたジーニーがあまりにも軽く描きすぎているかな。それと「リトル・マーメイド」でもそうだったけど、どうしてヒロインのジャスミン王女がきれいじゃ無いのかしら。
NHKBSの放送で観たので吹替版でした、原語で観たかった。特に歌のシーンは。
そうそう、映画の出だしで古物商が客にランプを売りつけようとして、ランプのいわれを話すのがこの本編なんだけど、ラストで古物商のシーンに戻らないの?売りつけようとしていたランプはひょっとして悪者サジャファーが入っているランプだったりして。
「アラジン」のストーリー
神秘と魅惑の都アグラバ。大いなる夢と希望を抱いた貧しい若者アラジン(声・スコット・ウェインガー)は、市場で出会った美しい娘ジャスミン(声・リンダ・ラーキン)を一目で気に入り、彼女が盗っ人として捕まっていた果物屋から助け出す。彼女はアグラバ王国の王サルタン(声・ダグラス・シール)の娘だった。結局役人に捕まったアラジンは、城の石牢に閉じこめられてしまう。その頃ジャスミンは、右大臣のジャファー(声・ジョナサン・フリーマン)から、アラジンは処刑されたと聞き、嘆き悲しんでいた。一方、アラジンは突然現れた不気味な老人に誘われ、砂漠の中の洞窟から、ランプをとってくることを条件に、牢を脱出した。アラジンは、魔法の洞窟を奥へ進む途中、不思議な魔法の絨毯に出会う。アラジンは、絨毯の道案内でやっとランプを手に入れるが、同行していたペットの猿アブー(声・フランク・ウェルカー)が宝石に手を出してしまい、洞窟は次々に大爆発を起こし始めた。外に待っていた老人はアラジンからランプをひったくると、アラジンを洞窟の底へ突き落とした。老人の正体はジャファーだった。アラジンが絶望に落ちこんでいた時、アブーが落とされる瞬間取り戻したランプを取り出した。アラジンが汚れたランプに書いてある文字を読もうとさすった途端、ランプの魔人ジーニー(ロビン・ウィリアムス)が現れた。ジーニーは、ランプを持つ主人の願いを3つだけ叶えてくれると言う。アラジンは1つめの願いで、立派なプリンスに変身し、王宮へ乗り込んだ。ジャスミンに本当の自分を名乗れないアラジンだったが、その夜、絨毯に乗ってジャスミンを訪れる。2人は絨毯に乗って美しい星空の中を飛び、ジャスミンはアラジンに好意を持ち始めた。だが、すべての権力を握ろうとしていたジャファーは王を催眠術にかけ、ジャスミンと結婚しようと狙っていた。そしてアラジンからランプを盗んだジャファーは、アラジンを元の姿に戻し、すべての嘘が明らかにされてしまう。ジャスミンを助けに行ったアラジンだったが、ジェファーはランプを使い、ジーニーに自分もジーニーと同じような魔法使いになりたいと言う。望み通りの姿になったジャファーだったが、ランプの中に吸い込まれてしまう。アラジンは最後のひとつの願いで、ジーニーをランプから開放して普通の人間に戻し、王にも気に入られ、めでたくジャスミンと結ばれるのだった。
「アラジン」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「アラジン」のスペック
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1982年2月上旬号 | キネ旬試写室 アラジンと魔法のランプ |
1982年3月上旬号 | グラビア アラジンと魔法のランプ |
1982年3月下旬号 | 日本映画紹介 アラジンと魔法のランプ |
1993年6月上旬号 | グラビア アラジン |
1993年6月下旬号 | グラビア特集 アラジン |
1993年8月上旬号 |
巻頭特集 アラジン イントロダクション 巻頭特集 アラジン プロダクション・ノート 巻頭特集 アラジン 対談 杉井ギサブロー×藤田朋子 巻頭特集 アラジン 「アラジン」を字幕から見ると 景山民夫 巻頭特集 アラジン ディズニー映画史 「シンデレラ」から「アラジン」まで 巻頭特集 アラジン 一万の言葉より的確に愛を伝える音楽 巻頭特集 アラジン ディズニー・ミュージカルの楽しみ方 巻頭特集 アラジン 作品評 巻頭特集 アラジン エッセイ |
1993年8月下旬上半期決算号 | 外国映画批評 アラジン |
1993年9月下旬号 | 外国映画紹介 アラジン |