解説
アル・デューレンの小説『虎の夜』を製作者のアンドリュー・J・フェナディが脚色し、TVでも活躍しているバーナード・マックビーティが監督した西部劇。撮影はレスター・ショア、音楽はリチャード・マーコウィッツが担当した。出演は「酋長ジェロニモ」のチャック・コナーズ、「ホテル」のマイケル・レニー、新星キャスリン・ヘイズ、「シンシナティキッド」のジョーン・ブロンデルほか。
ユーザーレビュー
「烙印の狼」のストーリー
真黒に陽やけした顔には深いしわが刻まれ、ヒゲはのびほうだいの男がひとり、夕陽を浴びて荒野をやってきた。ジョナス・トラップ(チャック・コナーズ)である。野牛を追って11年、鞍に1万7000ドルをつめ、やっと故郷のテキサスへ戻って来たのだ。11年前彼はテキサスのコルディロンでジェシー(キャスリン・ヘイズ)という娘と結婚したものの、ジェシーと病身の母親を残して、自分の手で金を稼ぐんだと言って旅に出たのだった。日も暮れかけた時、彼はキャンプの火を見て近づいた。突然彼の前に3人の男が現れ、牛泥棒と決めつけた。彼らは銀行家のブルックス・デュラム(マイケル・レニー)とギャンブラーのジョンシー、カウボーイのエルウッドで、ジョナスにリンチを加えその上金を奪って立ち去った。怒りに燃えてジョナスは、町へやって来た。そこで彼が知ったのは、自分の妻ジェシーが銀行家のブルックスと再婚しようとしていることだった。母も死に、行くあてのなくなったジョナスは町をうろつき回った。その夜からジョナスの復讐が始まった。その第1はジョンシーであった。この事件を聞いて驚いたのはカウボーイのエルウッドだ。1万7000ドルを盗んだのはブルックスに違いないと思った彼は、分け前を要求したが、果たせずブルックスとジョナスの命を狙って待ち構えた。一方ジェシーは自分が結婚しようとするブルックスの本心が悪と知ると、婚約を断って、その金を早くジョナスに返すように言った。町の大通りで、エルウッドの拳銃が突然火を吹いた。だがジョナスの方が一瞬早く、敵を倒していた。ジョナスは町に未練はなかった。ジェシーが止めるのもきかず、金をブルックスの手に残したまま町を出て行くのだった。
「烙印の狼」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「烙印の狼」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 西部劇 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1966 |
配給 | コロムビア映画 |
レイティング | |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | カラー/スタンダード |
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