解説
田舎ヘピクニックに出かけた一家の歓楽と人生の一コマを描く。製作はピエール・ブロンベルジェ、監督・脚色・脚本はジャン・ルノワール、原作(新潮社刊)はギイ・ド・モーパッサン、撮影はクロード・ルノワール、音楽はジョゼフ・コスマが各々担当。出演はシルヴィア・バタイユ、ジョルジュ・ダルヌー、アンドレ・ガブリエロなど。2015年6月13日デジタルリマスター版公開。
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この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
まるでルノワールの絵が動いているような、流れているような映画だった。もうこれにつきる。もし、この映画がカラーだったら本当にルノワールの絵を観賞している感覚になったのではないか。
映画のストーリーは他愛のない映画でした。イタリア人が女と見ると、誰彼かまわず声をかける、というのはよく聞くが、フランス人も同じなのかな。主演女優のシルヴィア・バタイユはきれいでしたね。
クレジットを観ていて、助監督にジャック・ベッケルの名前を見つけたが、ホームページを観ると彼以外にアンリ・カルティエ=ブレッソン、ルキノ・ヴィスコンティが助監督として参加しているとのこと。アンリ・カルティエ=ブレッソンと言う人、寡聞にして知らなかったので調べると、ウェキおじさんが、フランスの写真家だよと教えてくらました。写真家までは手を伸ばしていなかった。この映画の製作が1936年とのことで、イタリアではもうファシズムが台頭している時代だろう。イタリア人のヴィスコンティがフランス人のルノワールの助監督になるのは、障害もあったのではなかろうか。
「ピクニック(1936)」のストーリー
夏のある日曜日、パリで小さな店を持つデュフール(アンドレ・ガブリエロ)は、妻と娘と義母、そして使用人アナトール(ポール・タン)を連れ、ピクニックに出かけた。新鮮な空気、きらめく太陽、草のにおい。昼食後、デュフールとアナトールは昼寝、祖母は小径を散歩。自然の美しさの中、デュフール夫人と娘アンリエット(シルヴィア・バタイユ)は舟遊びの青年アンリ(ジョルジュ・ダルヌー)とロドルフ(ジャック・ボレル)に誘われる。岸に舟をよせ、抱きあうアンリとアンリエット。彼女の頬に一条の涙が……。やがて大つぶの雨が、嵐にかわってゆく。数年後の日曜日、アンリは忘れることのできない想い出の河畔で、アナトールと結婚したアンリエットと再会する。そして言葉を交す。「よくここへ来るよ、素晴しい想い出のために」。「私は毎晩想い出すヮ」。
「ピクニック(1936)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ピクニック(1936)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | フランス |
製作年 | 1936 |
公開年月日 | 1977年3月26日 |
上映時間 | 40分 |
製作会社 | フィルム・デュ・パンテオン・プロ |
配給 | フランス映画社 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | モノクロ/スタンダード |
音量 | モノラル |
公式サイト | http://crest-inter.co.jp/picnic/ |
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