ピクニック(1936)

ぴくにっく
上映日
1977年3月26日

製作国
フランス

制作年
1936
上映時間
40分

レーティング
一般映画
ジャンル
ドラマ

check解説

田舎ヘピクニックに出かけた一家の歓楽と人生の一コマを描く。製作はピエール・ブロンベルジェ、監督・脚色・脚本はジャン・ルノワール、原作(新潮社刊)はギイ・ド・モーパッサン、撮影はクロード・ルノワール、音楽はジョゼフ・コスマが各々担当。出演はシルヴィア・バタイユ、ジョルジュ・ダルヌー、アンドレ・ガブリエロなど。2015年6月13日デジタルリマスター版公開。
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この作品のレビュー

ユーザーレビュー

  • ミャーノフ大佐

     まるでルノワールの絵が動いているような、流れているような映画だった。もうこれにつきる。もし、この映画がカラーだったら本当にルノワールの絵を観賞している感覚になったのではないか。
     映画のストーリーは他愛のない映画でした。イタリア人が女と見ると、誰彼かまわず声をかける、というのはよく聞くが、フランス人も同じなのかな。主演女優のシルヴィア・バタイユはきれいでしたね。
     クレジットを観ていて、助監督にジャック・ベッケルの名前を見つけたが、ホームページを観ると彼以外にアンリ・カルティエ=ブレッソン、ルキノ・ヴィスコンティが助監督として参加しているとのこと。アンリ・カルティエ=ブレッソンと言う人、寡聞にして知らなかったので調べると、ウェキおじさんが、フランスの写真家だよと教えてくらました。写真家までは手を伸ばしていなかった。この映画の製作が1936年とのことで、イタリアではもうファシズムが台頭している時代だろう。イタリア人のヴィスコンティがフランス人のルノワールの助監督になるのは、障害もあったのではなかろうか。

「ピクニック(1936)」のストーリー

夏のある日曜日、パリで小さな店を持つデュフール(アンドレ・ガブリエロ)は、妻と娘と義母、そして使用人アナトール(ポール・タン)を連れ、ピクニックに出かけた。新鮮な空気、きらめく太陽、草のにおい。昼食後、デュフールとアナトールは昼寝、祖母は小径を散歩。自然の美しさの中、デュフール夫人と娘アンリエット(シルヴィア・バタイユ)は舟遊びの青年アンリ(ジョルジュ・ダルヌー)とロドルフ(ジャック・ボレル)に誘われる。岸に舟をよせ、抱きあうアンリとアンリエット。彼女の頬に一条の涙が……。やがて大つぶの雨が、嵐にかわってゆく。数年後の日曜日、アンリは忘れることのできない想い出の河畔で、アナトールと結婚したアンリエットと再会する。そして言葉を交す。「よくここへ来るよ、素晴しい想い出のために」。「私は毎晩想い出すヮ」。

「ピクニック(1936)」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「ピクニック(1936)」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 フランス
製作年 1936
公開年月日 1977年3月26日
上映時間 40分
製作会社 フィルム・デュ・パンテオン・プロ
配給 フランス映画社
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダード
音量 モノラル
公式サイト http://crest-inter.co.jp/picnic/

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