舞台はテキサス、時代は母親のケティが結婚したのが1850年とあるので、長男のジョン(ジョン・ウェイン)の年齢を40歳前後(この映画製作時のジョン・ウェインの本当の年齢は50代後半だ)として1890年代か。ジョン・ウェインの生まれた年が1906年なので、彼が生まれた頃はまだ西部劇の時代でしょ。
原題が「THE SONS OF KATIE ELDER」(ケイティ・エルダーの息子達)だ。映画もケイティの葬儀から始まる。途中、度々ケイティの思い出話が出てきて。町の人達もケイティを尊敬していた。ただ思うのは、そんなに良い母親なのになんでろくでもない長男、次男になってしまったの?育て方は悪かったの?
配役が長男ジョン、次男トム(ディーン・マーティン)、三男マット(アール・ホリマン)、四男バド(マイケル・アンダーソン・Jr)。この配役をみて、ジョン以外兄弟全員死ぬということは無いだろうが、目立たないのはどこかで死ぬな。それとジョン・ウェインの引き立て役のディーン・マーティンも死ぬな。と予想して観ていたら半分あたっていた。
どうもイライラする展開だ。悪役がしっかりしているので、もっときちんと悪事を暴いて殺されれば良いのに、なんか中途半端な気がする。最後に悪役ヘイスティングスの息子(デニス・ホッパー)が父親に撃たれ、今際の際で、検事が聞いている中で真実を話す。そこまでは明らかに相手側に非があっても若い保安官補がエルダー兄弟を敵視している。エルダー兄弟の味方は殺されていくし。なんかすっきりしないまま展開していくんだよなあ。マカロニウエスタンだったら、最後に悪役を殺しまくってカタルシスを味わうんだけど、この映画、爆発だけじゃすっきりしないよ。
音楽がエルマー・バーンスタイン。いかにも彼の西部劇らしい音楽だ。もっというと「荒野の七人」にそっくり。あの音楽は西部劇にリズムを与えてくれる。