女と男

おんなとおとこ
上映日
1957年8月7日

製作国
ユーゴスラビア 西ドイツ イタリア

制作年
1957
レーティング
ジャンル
ドラマ

check解説

アドリア海北部の塩田地帯にくりひろげる青春篇。「始めに罪あり」のフランツ・カップとユーゴスラヴィアの作家ヴィエコ・ドブリンチチのオリジナル・ストーリーをオーストリアのヨハネス・カイが脚色、カップが監督した。撮影監督はイタリアに帰化したと伝えられるチェコのヴァクラフ・ヴィッヒ(「罪ある女」)、音楽は西独のベルト・グルント。主演は「恋愛時代」のマルチェロ・マストロヤンニ、フランスの新星イザベル・コーレイ、「最後の08/15」のペーター・カルステンなど。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る

ユーザーレビュー

「女と男」のストーリー

マリナ(イザベル・コーレイ)は、紺碧のアドリア海にのぞむ小さな港、ポルトロスきっての美しい少女で、男たちの憧れの的であった。だが両親を失ったマリナは、小さい弟二人を養わなければならないので、浜の禁を犯して沖の小島の近くへ釣に出ていた。浜の人たちと島の人たちは以前から反目を続けていた。或る日、マリナが例のように島の近くで釣をしていると急に暴風雨となり舟が転覆して気を失ったが、勇敢な島の若者ピエロ(マルチェロ・マストロヤンニ)に救われた。マリナはさらわれたと思ってピエロと争うが、お互いに強く惹かれるものを感じた。翌朝、マリナは彼のボートで島を抜け出した。島の人々は怒ってボートを取り戻しに来、浜の人と一波乱起りそうになる。だがピエロの目的はマリナにあるので、ジプシー流にさらってでも島へ連れ帰るつもりでいたが、マリナにはニコ(ハンス・ライザー)という婚約者がいた。ニコはマリナが結婚するなら弟たちを引取ってもよいと言っていた。間もなく塩田の始る季節になった。マリナも、ニコも、ピエロも塩田へ出稼ぎに行った。塩田監督のアルベルト(ペーター・カルステン)は、ヴィダという愛人がありながらマリナに色眼を使うので、ヴィダは嫉妬にかられた。夜になると人々は酒場でダンスに興じた。ピエロとマリナは心をかきたてるようなリズムに乗って踊った。あの暴風雨の夜以来くすぶっていた情熱は炎となった。その時嫉妬に狂ったニコがマリナを引き戻しに来た。この夜からマリナは恋を知り、女として眼覚めた。そんなマリナにアルベルトは誘惑の手を伸すので、ヴィダとマリナは掴み合いの喧嘩をする。アルベルトはピエロとマリナに罪をきせて塩田から追い出そうとしたが、ピエロはアルベルトの不正をあばいて逆にアルベルトを追い出したので、彼の立派な態度に一層心惹かれる。ヴィダは妊娠していたのでアルベルトにまつわりつき、彼と争っている中にあやまって、にがり溜りに落ちて死んでしまった。アルベルトはそのまま逃げてしまったので、マリナは殺人容疑で逮捕された。ニコはマリナの無実を主張したが駄目だった。ピエロはアルベルトを追い、やっと捕えて自白させ、マリナを釈放させた。数日後、塩田の仕事は終った。それぞれ自分の住家へ帰って行く。ピエロも船に乗った。マリナは決心のつかないまま浜へ帰ろうとした。ピエロの船は出発した。その時、ばじめて自分の心の求めているのはピエロであることを知り、海へ飛び込んで船を追った。それを見て船を止めて待つピエロの腕にマリナは抱かれた。

「女と男」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「女と男」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 ユーゴスラビア 西ドイツ イタリア
製作年 1957
公開年月日 1957年8月7日
製作会社 トリグラフ・フィルム=バヴァリア・フィルムクンスト=ザグラブフィルム
配給 NCC
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
1957年5月下旬号 外国映画紹介 女と男
1957年7月下旬号 新作グラビア 女と男
1957年10月上旬秋の特別号 外国映画批評 女と男

今日は映画何の日?

注目記事