解説
密輸ダイヤをめぐるギャング団の争いを描いたアクションドラマ。脚本・監督は「聖バンサン」のモーリス・クロシュ。撮影はロジェ・フェルー。音楽をジャック・ダタンとジャン・ポール・マンジョンが担当。出演は「ナポレオン」のジャン・クロード・パスカル、「南十字星の下」のエレオノーラ・ロッシ・ドラゴ、他にレイモン・ルーロー、パスカル・ロベール、ロジェ・アナンら。製作リュシアン・ヴィテ。
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「悪銭」のストーリー
貿易商ベラルは暗黒街のボスで、密輸団の首領だった。彼と銀行家モラジ、実は宝石ギャングの首魁の商談が成立した。モラジは代金支払日を延期させ、その間にベラルの宝石強奪を企んだ。彼は相棒ウィリアム(レイモン・ルーロー)に万事をまかせた。が、ウィリアムもまた仲間のボブと共謀して、ベラルの宝石横取りを狙った。ボブは幼友達の金具工ジャック(レイモン・ルーロー・パスカル)を仲間に入れようとした。派手好みの妻ジゼルも夫をそそのかした。ボブとジャックはイタリアのベラル邸に忍び込んだ。うまく忍び込んだものの、ベラルに気付かれ、ボブは射殺された。邸附近の廃墟に宝石を埋めて、ジャックはパリに戻った。ジゼルはウィリアムの情婦におさまり、さすがのジャックも憤怒した。彼は密かにウィリアムを出し抜こうと考えた。ジャックは宝石はボブと一緒に海底にあると嘘をついた。ベラルはウィリアムやジャックの犯行、とにらんだ。ベラルの拷問にもジャックは口を割らない。失神状態で彼は警察に救われた。が、偽造パスポートからボブ殺害の嫌疑で告訴された。六カ月後、ジャックは公訴棄却で出所した。彼を持っていたのは、以前から彼に想いを寄せる歌手マリア(エレオノーラ・ロッシ・ドラゴ)だ。彼女は宝石のことを忘れまともな生活をするようにすすめた。が、ジャックはローマに向った。そこにはベラル、モラジ、ウィリアムが待っていた。ベラルはウィリアムの裏切りに気づき彼とジゼルを射殺、モラジはジャックをベラルの邸に拉致した。ベラルがつけた。三人は射ち合いの末、死んだ。ジャックは逃げた。翌日マリナと例の場所に行った。が、ブルトーザーが宝石を泥土と一緒に海中にほうりこんだ後だった。ジャックとマリナは再出発を誓った。
「悪銭」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「悪銭」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | アクション |
製作国 | フランス |
製作年 | 1959 |
公開年月日 | 1960年3月12日 |
上映時間 | 93分 |
製作会社 | C・E・C |
配給 | 大和フィルム |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | モノクロ/スタンダード |
音量 | モノラル |
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