解説
帝政ロシア時代、大帝の密使の活躍を描いたアクション・ドラマ。「コザック」のダミアーノ・ダミアーニの脚本を、ダミアニとA・ジェノイーノが脚色し、「コザック」の製作者で、戦前の「黒い瞳(1935)」などのベテラン監督ヴィクトル・トゥールジャンスキーが演出した。撮影はマリオ・モントゥオーリ、音楽はノルベール・グランベール。出演は「勇者カイヤム」のジョン・デレク、「狂った本能」のドーン・アダムス、「狂った夜」のエルザ・マルティネッリのほか、シャルル・ヴァネルら。製作ジャン・パオロ・ビガッツィ。イーストマンカラー・トータルスコープ。
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「逆襲の河」のストーリー
アレクサンドル二世治下の帝政ロシヤ。--騎兵第七連隊配属将校アレクシス・オルロフ大尉(ジョン・デレク)は、タチアナ・ニコライエブナ(ドーン・アダムス)と結婚した。式の日、彼女は突然嬌態を示し、別室でアレクシスに重大な告白をした。彼女はこともあろうに上官ゴレフ将軍(ヴォルフガンク・プライス)の愛妾で彼の子供を宿していた。興奮したアレクシスは、来合わせたゴレフ将軍を殴打した。これが原因で軍法会議にかけられ、歩兵連隊配属の二等兵に降等された。アレクシスの悲憤と絶望は大きかった。タチアナは夫をなんとか救おうとゴレフ将軍に嘆願したが、逆に辺地に転属させられた。タチアナははるばる夫に面会に行った。彼女はアレクシスに逃亡をすすめた。追手を逃がれて二人は逃げた。が、タチアナは負傷が原因で死んだ。アレクシスは舟曳きの仲間に入った。居酒屋の娘マーシャ(エルザ・マルティネッリ)はなにかと彼の面倒をみた。ゴレフ将軍の腹心リセンコ中尉の捜索隊がやって来た。アレクシスの身上を聞いた仲間は、彼に同情し、かばってくれた。捜索はきびしくなり、舟曳き同士の喧嘩の際にアレクシスは発見された。が、仲間はスキをみて彼を救出した。その頃、ゴレフ将軍は陰謀が露顕して失脚し、リセンコのもとへ急行した。舟曳きと捜索隊の激闘の最中に、アレクシスはゴレフの姿をみつけ、積るうらみを晴らした。その時、ゴレフ失脚を告げる騎兵隊が到着した。アレクシスは再び騎兵隊に復職した。彼とマーシャは未来の幸福を誓いあった。
「逆襲の河」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「逆襲の河」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | アクション |
製作国 | 西ドイツ |
製作年 | 1959 |
製作会社 | オムニア・フィルム |
配給 | 映配 |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
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