解説
エンリコ・ステッラの小説からカステラーノとピポロが脚色、ルチアーノ・サルチェが演出した哀愁ドラマ。撮影のエリコ・メンツェル、音楽のエンニオ・モリコーネはいずれも新人。出演者は「十七歳よさようなら」のカトリーヌ・スパーク、「100人のスカート作戦」のウーゴ・トニャッティ、「顔のない眼」のベアトリス・アルタリバ、「蒙古の嵐」のジャンニ・ガルコ、ファブリツィオ・カプッチなど。黒白・ディアリスコープ。
ユーザーレビュー
「狂ったバカンス」のストーリー
アントニオ(ウーゴ・トニャッティ)は技師で経営者、そして女にかけては立派な腕前の三九才の男。離婚して数年、恋人をローマに住まわせている。そんな彼が寄宿舎に入れてある息子に会いに行く途中、ハイウェイでハイティーン達の二台の車に止められ、ガソリンをとられたあげく、彼らのバンガローに連れ込まれた。何度もそこを後にしようとしたが、若者の妨害にあって逆戻り。彼等はブルジョアの彼を利用したいのだ。だが、その中のフランチェスカ(カトリーヌ・スパーク)というドライな女の子に対する浮気心が、自然に本当の愛に変っていったことも、彼等につきあっている理由でもあった。彼は一生懸命になった。彼女を欲しい。だが、彼女の方は彼をからかい半分なのだ。茶化され、からかわれても、フランチェスカを愛しいと思う。ある夜、彼は遊び疲れてフランチェスカの腕の中で眠った。目を醒した時、若者達の姿はどこにもなかった。彼は青春の持つ残酷さを噛みしめながら、傷ついた心と車を息子の待つピザに向けていった……。
「狂ったバカンス」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「狂ったバカンス」のスペック
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1997年8月下旬上半期決算号 | COMING SOON【新作紹介】 狂ったバカンス |
1964年3月上旬号 |
日本映画批評 海底軍艦 外国映画紹介 狂ったバカンス |