解説
チェーザレ・パバーゼの小説『孤独な女たちの中に』をスーゾ・チェッキ・ダミーコ、アルバ・デ・チェスペデスと共同して「夜」のミケランジェロ・アントニオーニがシナリオを書き、監督した。撮影はジャンニ・ディ・ヴェナンツォ、音楽はジョヴァンニ・フスコ。出演者はエレオノーラ・ロッシ・ドラゴ、ヴァレンティナ・コルテーゼ、イヴォンヌ・フルノー、マドレーヌ・フィッシャー、アンナ・マリア・パンカーニ、ガブリエレ・フェルゼッティ、フランコ・ファブリッツィ、エットレ・マンニ等。ベニス映画祭・銀獅子賞、イタリア映画祭銀リボン監督賞、撮影賞、助演女優賞(ヴァレンティナ・コルテーゼ)などを受賞している。
ユーザーレビュー
「女ともだち(1956)」のストーリー
洋装店支配人クレリア(エレオノーラ・ロッシ・ドラゴ)はトリノの店に着任した。ホテルの隣室でロゼッタ(マドレーヌ・フィッシャー)という娘が自殺未遂を起したことから四人の女友達と知りあった。ロゼッタの自殺は友達の一人ネネの夫ロレンツォ(ガブリエレ・フェルゼッティ)への恋心故だった。が、一命はとりとめた。ネネは芸術家であると同時に良妻で、夫とロゼッタの関係を知りながら静観するという冷静さも持っていた。クレリアは店の設計その他を担当したチェザレの助手カルロ(エットレ・マンニ)に憑かれていた。ロゼッタは親切にしてくれるクレリアの助言でロレンツォとの恋を成就させることを誓った。その頃、画家のロレンツォは個展を開いたが、失敗に終り、ネネの方にスポンサーがつくという皮肉な結果になった。それは三角関係を清算する良い機会だった。ある夜、ロゼッタはロレンツォに最後の回答を求めたが、彼の心がやはりネネにあることを知り、入水してしまった。それは仲間のリーダー格のモミナの偽りの友情も大きな原因の一つに挙げられる。クレリアは大勢の客の前で、失職を覚悟で彼女を罵倒した。彼女はカルロとの結婚を決意、田舎に帰ることにした。だが、思いがけず経営者は彼女を再び働かせると親切に言う。彼女の気持が大きく揺れた。とんで来たカルロに、彼女は別れの挨拶とした。彼女の列車をカルロはいつまでも見送っていた。
「女ともだち(1956)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「女ともだち(1956)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | イタリア |
製作年 | 1956 |
公開年月日 | 1964年1月25日 |
製作会社 | トリフォンファルチネ |
配給 | 東和 |
レイティング | |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | モノクロ/スタンダード |