解説
歌手、俳優、映画批評家の肩書きを持つ新鋭マイケル・サーンの第一回長編映画。脚本も彼のオリジナル。撮影は「魚が出てきた日」のウォルター・ラサリー、音楽はカルフォルニア出身の歌手ロッド・マッキンが担当(作詞・作曲)し、ウォーカー・ブラザースのスコット・ウォーカーが歌っている。出演は南アフリカ出身の新星ジュネヴィエーヴ・ウェイト、西インド諸島出身で「戦争プロフェッショナル」のクリスチャン・ドーマー、カナダ出身で「しのび逢い」のドナルド・サザーランドほか。製作も新人のマイケル・S・ラフリン。
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「ジョアンナ」のストーリー
王立美術学校に通うためジョアンナ(G・ウェイト)はひとりロンドンにやってきた。若く美しい彼女の、青春の日々が始まったのである。やがて絵の教師キャスと親しくなり、黒人娘バリルや、その兄ゴードンらと知り合っていった。そしてドミニックという若者とも。ある夜、パーティーの席で若い百万長者ピーターと会った。彼はバリルと恋に落ち、ジョアンナやドミニックをもつれてモロッコの別荘へおもむいた。海と夕陽の美しい浜辺。だがピーターには不治の病気があり、長くは生きられないと、ジョアンナにだけ打ちあけるのだった。短い命を人を信じ、人を幸福にし有意義に終りたいと語りジョアンナを感動させる。やがてロンドンに帰り、再びジョアンナの華やかな生活が始まった。若くて気ままでフリーなセックス。どんな時でもジョアンナは魅力的な娘だ。キャスとの関係も再び始まった。そんなある日、ロンドンの画廊でキャスの個展が開かれ大成功に終った。後援者はピーター。だが彼は、キャスという若い芸術家を世の中に送り出したことに無上の喜びを感じ、その生涯を閉じた。一方ジョアンナはバリルの兄ゴードンと再会しやがて本当に愛しあうようになった。“あなたは何故黒人なの?”と、無邪気に問うジョアンナ。彼女の、恋の遍歴は終った。愛するのはゴードンだけ。しかしゴードンは彼の仕事のナイトクラブの経営のことから、町の不良といさかいを起し、男を一人殺してしまった。逃亡したものの捕まってしまい十年の刑。彼の子を身ごもっていたジョアンナは、たったひとつの本当の愛のために彼の子を生む決心をする。両親のもとへ帰るジョアンナ。駅まで見送るキャス。だが見送りに来たのは、彼ひとりではなかった。彼女を知るすべての人が、駅のホームに、ずらりと並んでいた。そして、“ジョアンナ、ジョアンナ、あなたは本当に素晴らしい!”と歌うのだった。
「ジョアンナ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ジョアンナ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | イギリス |
製作年 | 1968 |
公開年月日 | 1969年4月26日 |
製作会社 | ラフリン・プロ |
配給 | 20世紀フォックス |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
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